塗装をする時に塗料の希釈が上手くできず薄めすぎてシャバシャバになったり、逆に濃すぎて塗料がエアブラシに詰まってしまうことがありませんか?それとコンプレッサーがどう関係あるんだって話ですが、意外と関係あるんです。
元々私が使っていたコンプレッサーはタミヤ「スプレーワーク レボⅡ」だったのですが、圧が低いため塗料が比較的詰まりやすい問題がありました。(レボⅡ自体はコストパフォーマンスに優れた機種なので決してダメなわけではないです)
だったら希釈が濃くても詰まらず吐き出せるくらい高出力の機種を使えばいいじゃんという結論に至り、タミヤ「パワーコンプレッサー」の導入を決意しました。いや、希釈上手くなれよという話ですが努力による成長ではなく財力による早期解決を選択しました。(大人パワー)
▲未使用品ですが箱にへこみや傷があったので通常より1万円ほど安く買えてしまった。Amazonアウトレットすごい
数あるコンプレッサーの中でもタミヤのパワーコンプレッサーを選んだ理由は「メーカーへの信頼性」に尽きます。
高出力で安価なコンプレッサーはRAYWOODの「NITRO-COMP V1」やツールズアイランドの「エアーコンプレッサー(通称TKF002)」などが有名です。しかし、耐久性は未知数でアフターサポートに不安がないと言えば嘘になります。
タミヤならばある程度の耐久性は見込めます。現に私のレボⅡは購入から約7年経っても故障知らずです。おまけにアフターサポートも万全で周辺アクセサリーも豊富です。なので価格は1万〜2万ほど上がってでも信頼性を取りました。などと散々言ってしまいましたが、NITRO-COMP V1やTKF002もおもしろそうなので、資金に余裕があれば手を出してみたいですね。(そんな余裕はない)
それで実際の成果はと言いますと、今のところ大きな失敗はせずに塗装ができています。希釈の時点であえて濃いめにしているので、シャバシャバになることはなく、かといって詰まるパターンもまだありません。(サーフェイサーやクリアーの希釈は未だに苦戦していますが…)
他にもパワーコンプレッサーの特徴があります。それはエアブラシハンガーと一体式のスイッチです。ハンガーにエアブラシを置けば自動的に電源がオフになり、ハンガーから外せば自動的に電源がオンになる代物です。個人的にはこの機能が邪魔になるのでは、と不安視していましたが、いざ使ってみるとなかなかどうして便利です。連続使用時間は40分とGSIクレオスのL5などよりも短いですが、都度オンオフができるのであまり気にならず使えます。
▲ハンガー部分が手前に倒れることでスイッチが切れる仕組みです
デメリットは振動と動作音です。高出力とのトレードオフなので仕方ないといえば仕方ない。私の場合、動作音は今使っている塗装ブース「互換ブース」の方が大きいのでさほど気になりませんが、振動は下の階に響きかねないので洗濯機用の防振グッズを使っています。
ちなみに私は水性ホビーカラーを使っていますが、特に今のところそれが原因のトラブルもありません。水性塗料の希釈はラッカー塗料よりもシビアなので、高出力のコンプレッサーはより効果的です。希釈や低出力でお悩みの方はぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか!