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またしても唐突な新企画を始めました。
その名も「地味ツール調べ隊!」です。
模型をたしなむ方なら、ゴッドハンドの「アルティメットニッパー」やスジボリ堂の「BMCタガネ」を一度は耳にしたことがあるでしょう。
(上記リンクから各製品ページへ飛べます)
そのような有名ツールでなく、存在があまり知られていないであろう「地味ツール」もこの世の中に眠っています。このコーナーでは、「地味ツール」を独断と偏見でチョイスして、使い心地などを検証し、正直な使用感を綴っていきます。
(購入はもちろん自腹です)
「地味」と言っても決してけなしているわけではないことだけご理解ください…。
説明もほどほどに早速今回の「地味ツール」に登場してもらいましょう。
AoAkiSORAの「平行スジボリ スクライバー ケガキ針 目盛り付き」です!
▲緑の塗料をこぼしてしまったので、緑の丸模様は本当はありません…。すみません…
申し訳ないのですが、全く聞いたことないメーカー名ですね…。
それもそのはず、Amazonのメーカーストアを見るとプラモデル用品はこちらと道具セットの2点しか出していないそうです。
製品名が長いので、ここからは「平行スジボリスクライバー」と呼ぶことにします。
内容紹介
色は黒と赤の2色展開で、今回は黒色の方を買いました。
▲内容物は本体とミニ六角レンチです。六角レンチの用途はのちほどご紹介します
何をするための道具かというと、本体下部にせり出した板をパーツの縁に沿わせながらニードルでスジ彫りをすることで、パーツの縁と並行にスジ彫りをするものです。
テープで同様のディティールを彫ろうにも、平行を取るのはなかなか難しいですよね。
それを楽にできるのであればとても重宝できますが、果たしていかほどか…。
▲上のダイヤルを回すことで、パーツの縁からどれだけ距離を取るか調節できます
mm単位でメモリがあるので調節がしやすいですね
ただ、ダイヤルをきつく締めると若干歪んでしまうのが気になりました
▲六角レンチはニードルの保持部分にある穴に挿して回します
▲そうすることでニードルの長さを調節できます
直線はお手のもの
では実際に試してみましょう!
使用するキットはHGUC Zガンダム(リニューアル版)です。
▲今回は太もも外装パーツの赤線部分をスジ彫りします
▲それではパーツの縁に沿わせて彫ります
▲あらら、線がガタついてしまいました…(その前にも1回大失敗してやすりがけしてリセットしてしまいました)
ぴったり縁に沿わせて動かさないとガタつきが起きてしまいますね。
途中で厚さが変わってしまうパーツは結構難しいです。
▲場所を変えてリベンジしたら結構綺麗に彫れました(パーツの右端部分です)
曲面部分はコツがいる…?
次は曲面部分のスジ彫りにチャレンジします。
▲曲面部分が簡単にスジ彫りできればかなり高ポイントですがいかほどでしょう。
▲何回か彫った結果
わかりにくいかもしれませんが、実は線が複数できてしまいました。
板を縁に沿わせる角度がブレてしまうと、往復して彫ったつもりが別の場所に彫ってしまうことに。
この角度を一定に保つのはかなり練習がいるのではと思います。
一度だけ彫って後はキサゲで深掘りしようと試しても、一度だけでは彫りが浅く、線がブレてしまいました。
結論は…?
いろいろ試してみた結論としましては…
結論
あってもいいけど必須ではない
でした。
一番の要因は、代役が多いことです。
ディバイダー(コンパスの両端が針になっている道具)でも似たようなことができますし、曲面に対応するスジ彫りテープでも同じ役割が担えます。
(ディバイダーは何かと活躍の機会が多い工具なので1本持っておいて損はないですよ)
平行な線を彫るならば、もう少し時間をかければより確実に彫れる方法もあります。
詳細は7月の月刊特集で紹介予定です!
個人的には、これに二千数百円払うのであれば、そのお金でディバイダーないしはスジ彫り用のテープを買った方が有意義だと感じました。
あと、付属の六角レンチが小さく紛失しやすいです。なくなったらいろいろと融通のきかないツールになってしまうのも気がかりです。
個人の感想なので辛口気味になりましたが、これを読まれて手になじみそうだと感じた方は試す価値はあると思います。
そういえばガイアノーツがNAZCAブランドの「スジ彫りノギス」を今夏に一般発売するとのことでしたが、今回紹介した平行スジボリスクライバーと使い心地はどう違うのか少し気になりますね。(とか言いつつ多分買わないと思いますが…)
最後に、「ちょっと気になるけど手は出せない」なんてツールがもしあればぜひリクエストを下さい!
懐具合の許す限りチャレンジしてみようと思います!
それでは次回をお楽しみに!