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ハンドパーツを変えるだけでガンプラの見栄えがすごく変わる話「idola メカニカルハンド」

お久しぶりです。

12月1日に発売されたidolaの「idola33 メカニカルハンド 角指XS」を買ってみました。

製品通販ページ
https://sujibori-do.ocnk.net/product/1894

idolaとは商業原型師の有澤浩道さんが立ち上げたブランドで、エッチングガイドやツール、3Dプリントパーツなどのオリジナル商品を展開しています。

ガンプラ「HGUC セカンドV」にしっくりくるハンドパーツとして、メカニカルハンドはサイズやディテールがうまくハマりそうだったので手を出してみました。

 

開封

パッケージはこんな感じ。

開封、と言うまでもなく中身が既に見えている状態ですが、中はこのようになっています。

内容は握り拳2組と平手1組、手の甲パーツが3組です。武器の持ち手は入っておりません。

 

切り出しと表面処理

プラスチックパーツではなく3Dプリンターで成形した光造形のパーツなので、切り出し方や処理がプラモとは少し違ってきます。

私もレジンパーツに手を出すのは初めてなのでおっかなびっくり切り出していきます。

レジンを扱うためのツールがあるかどうかも分かっておらず、手探り状態の中でとりあえずニッパーでの切り出しを試みます。(微妙にピントが合っていない…)

しかし、ゲート部分が多すぎてニッパーが入り込まなかったので、力任せにへし折りました(脳筋)

 

切り出した後は表面処理が待ち受けています。

3Dプリンターの造形物は、仕様上どうしても下の写真のように積層跡というものが発生します。

 

積層跡を綺麗にならしていきます。

番手が400の神ヤスでやすりがけをしました。

 

ただ、ハンドパーツは指の関節部分などの極々細かい部分や奥まった部分もあって、上のやすりではどうしても対応できないところが出てきます。

そのような部位には、以前記事にした微美鬼斬や、つまようじの先に小さく切った紙やすりを貼り付けてやすりがけをすれば、ある程度カバーできます。

追記(2022年1月25日)

本記事をご覧になった有澤さんから奥まった部分などの表面処理方法をTwitterで教えていただきました!


幅が1.3mm程度の彫刻刀が表面処理に適しているとのことです。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。 ありがとうございました!

 

手の甲パーツも同様に切り出しと表面処理をします。
手の部分にも言えますがパーツが平面で構成されており、やすりがけでしくじると歪みが顕著に出てくるので気を付けたいところです。

手の甲を手と合わせる時は、特に接着剤を使わずともガッチリとハマるのですが、完成時には念のため接着した方が良いかもしれません。

 

また、造形時の都合上、パーツにへこみがある場合があります。(私の場合は手の甲パーツにありました)

そんな時は瞬間接着剤またはパテで埋めればなんとかなるかなと思いました。

 

プラモに着けてみると…?

手首パーツが完成したので、早速HGUC セカンドVに着けてみます。

…あれ?

 

なんということでしょう。

 

入りません。

 

というのもこの商品はガンプラ向けではなく、あくまで汎用品なのでボールジョイントが少し大きめのサイズになっています。

 

ですので、再びやすりがけタイムです。

ざっくりと削りたいので、番手は240番を使っています。

削っては合わせて削っては合わせて、と行き当たりばったりでやっていきました。

 

もし削りすぎた場合は瞬間接着剤やパテで肉付け、もしくは細かく刻んだビニールをかませればリカバリーできるのでエイヤと削りました。

とはいえ、本当はちゃんと測って削った方が良いんですけどね(笑)

 

仕切り直して…

 

そんなこんなで手首にハマるサイズまで削れたので、合わせてみます。

サイズ感はバッチリ!

宇宙世紀後期のモビルスーツ(MS)やガンダムWのMSなどの小型タイプにはピッタリですね。

 

平手も装着しました。

他のメーカーから発売するものと比べて、表情は抑えめです。

あえてグワッと開かないところが宇宙世紀のMSにマッチしていると個人的に感じます。

表情が抑え目なおかげで立ち姿でも似合います。

 

ちなみにバンダイが販売している「ビルダーズパーツ 1/144 MSハンド(連邦用・Sサイズ)」を使った場合はこうなります。


握り手の場合

Sサイズではあるものの、サイズ感はメカニカルハンドXSよりも大きいですね。

 

平手の場合

こちらはかなりダイナミックな表情付けがされているので、立ち姿には似合いませんね。

個人的には全ての指が開きすぎているので、かえって使いにくさを感じます。

 

メリットとデメリット

 

メカニカルハンドのメリットはサイズ感ディテールに尽きると感じました。

サイズ感が小型MSにフィットしており、ディテールもうるさすぎずシンプルなのが良いですね。

 

今回の比較対象であるMSハンドは、Sサイズといえども小型MSにとっては大きいですし、個人的には余計なモールドが多いと感じます。

ポジティブな見方をするならば、ディティールを入れにくい小さなパーツにあらかじめディティールが施されていて手間が掛からない、とも取れます。

あと、親指が人差し指にめり込んでいるのはやっぱりどうしても気になります。

 

一方、メカニカルハンドのデメリットは表面処理の面倒さ値段ですね。

積層跡を全て消そうとするとなかなか難儀な割に、サボるとすぐバレる部分ですので気を遣います。

もっとも、個人的にはMSハンドを使うとなれば、ディテールを消すために全面にやすりがけをして瞬間接着剤でディテールを埋めたりもするでしょうし、どっちもどっち感があります。

 

また、値段の面でメカニカルハンドは約1,700円とあまりポンポンとカジュアルに買える安さではありません。

一方のMSハンドは税込み550円で買えるので、価格の面ではMSハンドに軍配が上がります。

ポイント

メカニカルハンドのメリット
①MSハンドではカバーしていないサイズがある!
②ディテールがうるさすぎない!

メカニカルハンドのデメリット
①積層跡の処理が面倒
②値段がMSハンドの約3倍

このメリットとデメリットを勘案すると、個人的にはメカニカルハンドが勝ります。

ユニークなサイズ感やディティールのまとまりの良さは、MSハンドより金額を支払ってでも欲しい部分です。

普通のプラモデルのパーツよりも何かと手が掛かる商品ではありますが、それでも個人的には魅力的な商品だと感じました。

それだけに、銃持ち手やサーベル持ち手が欲しかったけど…。

他にも色々なところからハンドパーツが展開されているので、折を見て手を出してみたいですね。

 

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