「水性塗料で小さな模型を塗る」企画の第3弾です。
今回はAKリアルカラーマーカーの「RCM106 戦術マーキング用3色セット」を使いたかったので、モビリティジョイントガンダム(以下MJG)のガンダム・バルバトスを部分塗装しました。シグナルレッド、イエロー、フラットホワイトを下地なしで塗り、隠蔽力や筆型チップの使いやすさを確かめます。
MJGは可動ユニットに外装を取り付ける、小型のプラ製アクションモデルです。初期こそ造形に変なアレンジが結構入ってましたが、最近はシンプルな格好良さで、拡張性も高いので個人的にお気に入りのシリーズです。今回はEXパーツも組み合わせて第4形態の状態で部分塗装しました。
これまでの水性塗料紹介では塗装対象のチョコサプが単色キットだったので全塗装しましたが、今回はある程度色分けもされているので部分塗装にしました。

塗装箇所が少ないため塗装が必要な箇所がかなりあります。不思議なもので色が足りなければ足りないほど嬉しくなってしまうんだよな~。
不足している色は主にレッドとイエロー、ホワイトにガンメタリックです。(関節や武装などの成形色がガンメタリック調なのでそれに合わせます)
使用するマーカー
今回は以下の水性塗料・マーカーを使いました。
赤:RCM003 シグナルレッド RAL3020
(塗装箇所:肩、腹、膝などの電源マークみたいな箇所、腰サイドアーマーなど)
黄:RCM004 イエロー RAL1003
(塗装箇所:頭部ダクト、肩下部、腰フロントアーマーなど)
白:RCM034 フラットホワイト
(塗装箇所:手の甲)
ガンメタル:DSPIAE 水性アクリルマーカー ガンメタリック
(塗装箇所:バックパック、つま先)
メタリックグリーン:DSPIAE MKA-05 メタリックカラーマーカー メタリックグリーン
(塗装箇所:カメラアイ、塗料皿に出して面相筆で塗装しました)
※スミ入れには基本的にタミヤの「スミ入れ塗料 (ダークグレイ)」を、アンテナの太いモールドにはDSPIAE水性アクリルマーカーのブラックを使いました。トップコートはしていません。面倒臭かったからです

レッドとイエローの隠蔽力はすごい!
塗った写真を実際に見てもらうのが早いので、該当箇所の写真を1色ずつ載せます。DSPIAEの水性マーカーは以前紹介しているため、今回はAKリアルカラーマーカーの3色を見ていきます。
DSPIAE水性アクリルマーカーの詳しい使用感は、第1弾のガンタンク編で紹介しています。
(サーフェイサーは使わず成形色に直接塗りました。事前のやすり掛けもしていません。面倒臭かったからです)
レッド

イエロー

ホワイト

一応メタリックグリーンも

レッドとイエローはやばい(語彙力喪失)
一般的にレッド、イエロー、ホワイトは塗料によって下地が透けやすく、DSPIAEの水性マーカーでも発色がいまいちでした。隠蔽力が低い塗料は何回か重ね塗りをしないといけないんですが、なんせ一発で色が乗るんですよ。1回塗るだけで成形色が見えなくなるのがめちゃくちゃ気持ちいい。とりわけイエローがきれいに発色する感覚を味わうのが初めてだったので、これは確実に新しい扉を開いてしまった。
レッドも発色がいいですね。ただ、色味はややピンクに寄りで塗装済み部分のレッドとは少し印象が違います。ただ、赤い部分を全てAKリアルカラーマーカーで統一すれば、ダブルオーガンダムのデザイナーズカラーみたいな雰囲気になって格好良いだろうなとも思います。
ホワイトはまあ、まずまずって感じです。DSPIAEのよりは色が乗りやすいかな?って感じでした。今回は色が暗いガンメタル調の成形色の上にホワイトを塗ったのもあり、1回では成形色が透けました。最終的に3回ほど塗り重ねています。
塗り重ねる際は塗膜が乾燥してからでないとグズグズとした質感になってしまうので、少しこらえましょう。早く仕上げたい気持ちはめっちゃ分かる。
筆型チップは塗りやすい!

筆型チップの魅力に取りつかれてしまったのでガンダムマーカーのような先端でしか塗れないチップ形状のマーカーはそもそも購入の選択肢から外れてしまいましたね…。(仮に買ったとしてもインクを塗料皿に出して面相筆で塗ってしまう)
ただ、筆型チップにも弱点はあります。細かいところに筆先が入り込みにくい点です。
そして無理に押し込むと筆先がボッッッサボサになります。ペン先を押し込んで塗料を出す構造ではないため、ガンダムマーカーのように塗料皿へ出して使うのも難しそうです。溝が細かったり奥まった部分への塗装は面相筆で近似色を塗った方がいいかもしれません。
はみ出したらどうリカバリーする?
一部の水性塗料は、はみだした部分をマジックリンで拭き取れるという、どうやって発見したんだと言いたくなるライフハックがあります。しかし、AKリアルカラーマーカーの塗料は少し時間を置くとマジックリンを使っても全然拭き取れなくなります。はみ出しがあったらいの一番に拭き取りましょう。もし時間が経ってしまったらやすりを優しくかけて削り落としましょう。
某模型雑誌の初心者指南で「塗料のはみ出しがあったらデザインナイフでこそぎ落としましょう」という言葉を信じて真似したら塗膜のみならずプラごとえぐってしまった苦い思い出があります。初心者がそんな巧みにデザインナイフを使えるわけないだろ!!
余談Fin――
AKリアルカラーマーカーは部分塗装におすすめ!

あ、チップの側面を使えば広い面積を塗れるというのはあくまでも食玩のような小さいプラモ比での話です。HG・MGの外装パーツなど一般的なプラモのパーツでは、側面塗りでも面積が足りないことがしばしばあります。
大きいパーツをきれいにべた塗りしたいとなったら、スプレー塗料かエアブラシを使った方が満足できます。手間はかかっちゃうけど。
小さいプラモデルなら部品も小さく塗りムラが目立ちにくいので、マーカー塗装が輝くわけですね。短時間で簡単に達成感としっかり色分けされたプラモを得られるのが、小さいプラモを水性塗料やマーカーで塗ることの素晴らしさです。
今回紹介したAKリアルカラーマーカーは、部分塗装と非常に相性の良いマーカーでした。特にレッドとイエローの発色は見事という他ありません。ホワイトは重ね塗りが必要でしたが、下地なしで暗い成形色をある程度隠せるだけでも十分優秀です。
さあ、皆さんも新しい扉を開きましょう(キモ勧誘)

