ガンプラやMODEROIDなど、ロボット系キャラクタープラモデルの作例を数多く掲載する模型誌の両雄が「月刊ホビージャパン(HJ)」と「月刊モデルグラフィックス(モデグラ)」です。ホビージャパンは旬の題材を幅広く扱い、モデルグラフィックスは一つのテーマを深く掘り下げる印象があります。モデグラ9月号の工具特集はディープな内容もあり個人的に好きな1冊です。
中でも、私が好きなのはモデグラの作例です。暗めの背景に浮かび上がる、絶妙な色合いの機体。写真をひと目見ただけで「あっ、モデグラっぽいな」と感じる、あの雰囲気に憧れた人は私だけではないはず。
そんな作例の雰囲気に少しでも近づけそうな塗料を、ある日誌面で見つけました。モデルカステンの「ModelGraphixブルー[1]」と「ModelGraphixブルー[2]」、「ModelGraphixレッド」です。
今回は3色をテストピースに塗装して色味を比べるとともに、HG ダブルオークアンタに使用した時の見え方を紹介します。
ModelGraphixカラー3色をテストピースで検証
左からモデルグラフィックスブルー1、モデルグラフィックスブルー2、モデルグラフィックスレッド。
月刊モデルグラフィックス編集部が全面監修した塗料だけに、期待が高まります。
早速テストピース(ハイキューパーツ「じぶん専用色見本帳」)に1色ずつ塗ったものを見ていきましょう。このテストピースは向かって左側が黒色、右側が白色と下地の色が分かれているので、隠ぺい力も併せて確認します。
※テストピースの写真は実物の色味に近づけるため調整しています。閲覧環境によって見え方が異なる場合があります
ModelGraphixブルー[1]
![ModelGraphixブルー[1]を白・黒下地に塗装したテストピース](https://gutaramokei.com/wp-content/uploads/2026/09/モデグラブルー1_テストピース-624x1024.jpg)
モデルカステンの公式通販ページでも「青みの濃いスタンダードな青」とある通り、青色らしい青色です。白下地では鮮やかな青に発色しました。一方、今回の塗装条件では黒下地の影響を受けやすく、かなり暗い色合いになっています。隠ぺい力が低いのでムラなく塗装することが若干難しいです。
ModelGraphixブルー[2]
![ModelGraphixブルー[2]を白・黒下地に塗装したテストピース](https://gutaramokei.com/wp-content/uploads/2026/09/モデグラブルー2_テストピース-614x1024.jpg)
モデルカステンの公式通販ページでは「赤みがかった淡めの青」とあります。3色の中では下地の影響を受けにくく、黒下地の上でも比較的はっきりと発色しました。個人の好みになってしまいますが、ブルー2の方がなんだかモデグラ感があって好きです。
ModelGraphixレッド

赤らしい赤、というよりかは彩度を落とすことで、モデルグラフィックスブルーとの調和を狙った色味です。彩度は少し低いものの隠ぺい力はそこまで高くないため、テストピースの黒側はだいぶ色味が暗いです。
モデルグラフィックスブルー1とモデルグラフィックスレッドを塗装する場合は、きれいに発色しやすいよう、下地の塗料を塗っておくのが吉ですね。
(ブルーであればガイアカラー「サーフェイサーエヴォ スカイブルー」やフィニッシャーズ「ファンデーションブルー」、レッドであればガイアカラー「サーフェイサーエヴォ パステルピンク」やフィニッシャーズ「ファンデーションピンク」)
ModelGraphixカラー3色でHG ダブルオークアンタを塗装してみた
モデルグラフィックスカラー3色で実際にキットを塗装したくてたまらなくなったので、テストピース(暴言)として「HG ダブルオークアンタ」を買って、塗装してみました。
まずは全体像から。

赤部分は全てモデルグラフィックスレッドで塗装しました。

青部分は基本的にモデルグラフィックスブルー1で塗装し、モデルグラフィックスブルー2は塗り分けや一部パーツの塗装で使用しました。(下の画像だと向かって右側がモデルグラフィックスブルー1、左側がモデルグラフィックスブルー2)
![ModelGraphixブルー[1][2]で塗装したHG ダブルオークアンタの青色部分](https://gutaramokei.com/wp-content/uploads/2026/09/青部分ズームアップ.jpg)
さすがモデグラ編集部がプロデュースしただけあり、誌面の作例を思わせるような色調になりました…!3色全てを鮮やかにするのではなく、ブルー1を主役に据えて、ブルー2とレッドの彩度を落とすことで、色同士がけんかすることなく全体にまとまりが生まれています。
その他使用塗料
イエロー:ガイアノーツ「マンダリンイエロー」+GSIクレオス「GXクールホワイト」
ホワイト:ガイアノーツ「ニュートラルグレーⅠ」+「純色バイオレット」
関節:ガイアノーツ「メカサフ ライト」
クリアパーツ:GSIクレオス「GXクリアグリーン」
武器の刃:GSIクレオス「蛍光グリーン」+「GXクールホワイト」+ガイアノーツ「ニュートラルグレーⅡ」
イエローはレッドやブルー2に合わせて彩度を落とし、ホワイトはSDガンダムの作例でおなじみのしゃばろくさんが提唱されている「不安ホワイト」を使いました。若干紫みを帯びるのでモデグラカラーと色調がうまくまとまり、相性抜群でした。
関節部は暗い色にしたら全体的に色合いが重たくなりそうだったので明度の高いメカサフ ライトを選びました。これもモデグラカラーとしっくりきたので方針は間違ってなかったみたいです。もう少しこだわるのであれば、これにも純色バイオレットを混ぜるなり、Mr.カラー「RLM75グレーバイオレット」をベースにホワイトを混ぜて明度を上げるなりすれば、よりフィットしそうな気がします。
「モデグラ風」の構図で撮影してみた
せっかくモデグラのカラーで塗装したので、モデグラ風の写真を何点か撮ってみました。
手元のモデグラを改めて読み返すと、動きのあるポーズを付けた作例写真が多く掲載されていました。まずは、その雰囲気を意識した写真から。


あと、個人的にはモデグラといえば黒背景のイメージが強かったんですが、グレーの背景が使われることもあったり、水中でも活動できるロボットの時は水色の背景を使っているなど、被写体に応じてかなりフレキシブルに変えているという気付きも得られました。背景シートは白と黒しか持っていないのでバリエーションを増やしたいですね。
あとはXでもたびたび話題になる斜めからの俯瞰ショット。

斜め前からソフトボックスを付けたビデオライトで撮影して、もう片側にレフ板代わりの白いプラ板をセットしているのですが、今回は光が直接当たらない側がかなり沈みました。モデグラ風の写真を目指すなら、補助光を追加するか、レフ板の位置や距離をさらに調整する必要がありそうです。
参考資料を基に作業をすると今の環境では何が足りていないかが浮き彫りになっていいですね。
まとめ
モデルグラフィックスカラーは塗装し終わって撮影したり、キットをしげしげと眺めるところまでを含めて、自分の調色では出せない色味に対する新鮮な楽しさがありました。
その時々の方針もあるので、全てのキットに対してこの塗料を使えばいい、というわけではないと思いますが、「あ、このキットはモデグラカラーが合いそうだな」という考えの引き出しが増えたので、これからは塗料選定がより楽しめそうです。
また、モデグラではシャアのあの仮面でおなじみのけーくるさんが、ブルー1とブルー2を混ぜて使われていました。
混色するとめちゃくちゃいい色味が出そうなので、またいつか試してみたいですね(その際には当サイトでも紹介します)。
モデルグラフィックスカラーが良い塗料だなと思ったからこそ、最後に要望をぶつけたいです。
あの3色に合うモデルグラフィックスイエローも出してくれーーー!!!



