以前当サイトでも触れたRGアカツキガンダムの股関節問題で、バンダイは新規造形の股関節強化パーツが付属するセットを出すというアンサーを出しました。

しかし、価格はゼウスシルエットが付いているとはいえ16,500円と非常に高額。個人的には股関節さえ増強できればいいのでそのパーツを手に入れるためにそこまで高い額は払えません。おまけにガンダムベース限定販売なので地方在住の方だと入手も難しいです。
そこで、今回はできる限り材料が入手しやすく、工程が少ない方法でアカツキの股関節の増強に挑戦しました。最初にお伝えすると、30分足らずで改修が完了しました。

まずアカツキの改修前の股関節がこちらです。

購入当時、股関節はそこまで緩くなかったんですが、いま改めて見ると重力に負けてしまっています。
一番手軽なのは股関節のボールジョイントを取り外して、ボール部分に関節強化ペンやパーマネントマットバーニッシュを塗り込む方法です。しかし、対症療法の側面が強く、緩むたびに塗る必要がある可能性があることを考えると根本的にジョイントそのものを変えることにしました。

今回ジョイントとして使うのはイエローサブマリン「関節技 ボールジョイントミニ」です。
RGアカツキ股関節の改修手順!
工程1:ジョイントを取り外す
そのままでは付けられないので改造をしていきます。改造をするということはもう元には戻せないことを意味します。なのでできる限り失敗の可能性を抑えられる方法で進めていきます。
まずは脚部の付け根にあるボールジョイントを取り除きます。可能な限りジョイントの軸が脚の付け根に残らないよう切ります。精密ノコで切るのがベストですが面倒だったのでニッパーで切り飛ばしました。ここからの工程を先にお伝えすると軸があった部分に穴を開けて関節技のボールジョイントを入れます。
ジョイントを切ったらやすり掛けをしたくなりますが、何卒ぐっとこらえてください。そして切断面に目を向けてみてください。

赤丸で囲んだ部分にジョイントの軸があった部分がうっすら見えますよね。このうっすら見えている部分をガイドにして穴を開けていきます。ちなみに軸の直径は3mmです。
穴を開ける際は、小径のドリルから徐々に径を広げていくのがセオリーです。しかし、使うドリルが増えるほど作業工程も増えてしまいます。そこで使うのがゴッドハンドの「スピンモールド」です。

センターガイドが付いており、下穴なしで丸モールドを彫ることができる平型ドリルです。

丸モールドを彫るどころか普通に穴をガッツリ開ける用途で使いましたが…。

切断面に残った元の3mm軸の跡をガイドとして、3mm径のスピンモールドを直接使用します。センターガイドを軸跡の中心に合わせれば、下穴を開けずに目的の径まで掘り進められました。3mm径のスピンモールドは今回に限らず何かと使う場面があったりするのでおすすめです。
工程2:ボールジョイントを付ける

この写真の赤線を引いているところまで穴を掘りました。貫通させないよう少しずつ確認しながら作業を進めました。両足それぞれに穴を掘り終えたら、穴に5mmボールの軸を挿し込みます。あくまで挿すだけで接着はまだです。
この際に左右で高さが揃っていることを確認できたら接着をしましょう。

ジョイントを差し込む脚の根元は接着剤が付きにくいポリプロピレン素材なので、念のためタミヤ「瞬間接着剤・プライマーセット(PP・PE・POM・EVA)」のプライマーを塗りました。接着剤は「アロンアルフア耐衝撃EXTRA」を使いました。がっちり固められて、摩耗もしにくいのでおすすめです。
そのまま太もものフレームに取り付けるF7パーツをはめてしまうと、ボールジョイントを取り付けた箇所と干渉し、取り外すのが困難になります。
そのため、写真のように干渉する箇所をやすりがけしました(赤丸で囲んだ部分です)。

やすり掛けしたことによる弊害は今のところ見受けられません。
工程3:ボールジョイント受け部を付ける
その次はボールジョイントの受け部分を股関節に付けます。受け部分の軸径は3mmですが、股関節の穴は3mmより微妙に大きいのでそのまま挿しても固定できません。

また、左右それぞれに受け部分の軸を挿すと軸同士が干渉してしまうので上写真のように2mm~2.5mmほど残して軸をカットします。これ以上短くすると抜けやすくなってしまうので、干渉しないギリギリを攻めるのが重要です。
その後、アロンアルフア耐衝撃EXTRAで短くした軸を太らせます。感覚の話で申し訳ないんですが、穴に「スッと」入るよりも「グッと」少し力を入れないと入らないレベルで軸を太らせれば、動かしている最中に軸が抜けにくくなります。瞬間接着剤を薄く塗って完全に硬化させてから仮組みし、まだ緩ければもう一層重ねます。接着剤が乾かないうちに受けへ差し込むと固定される可能性があるので要注意!(PP素材なので完全に接着される危険性は低いですが…)
瞬間接着剤の硬化促進スプレーを使えば待ち時間を短縮できます。今回の作業でも活用しました。
改修後の保持力を確認!
股関節に取り付けた受け部に脚部のボールジョイントを取り付ければ完成です。

これは極端な例ですが、大きく足を開いても股関節が緩むことなく立ち続けられるようになりました。
作業時間は30分もかからなかったので比較的手軽でした。少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しいです!それでは!



